あかりびと

最初は、与えられた仕事を「普通」にこなしているだけでした。
けれどある日、自分の父親と年齢の近い患者さんを担当したとき、ふと考えました。
「もしこれが自分の父だったら、今の自分の仕事を許せるだろうか？」
答えは明確でした――「もっと真剣にやってほしい」。

当時何も間違ったことはしていませんでした。
ただ、自分の中に「所詮他人事」という感覚があったことに気づいたんです。
そして、目の前の患者さんを「自分や大切な人の未来の姿」として捉えたとき、
胸が締め付けられるような恐怖と絶望を覚えたのです。
「このままではいけない」――その思いが、私の原点となりました。

目指したのは、「自分が受けたい、大切な人に受けさせたい」
そんなサービスが、当たり前に存在する社会を作ることでした。
そのために起業し、今も努力を続けています。

しかし理想を追い求める中で気づいたのは、個人の想いや理想だけでは道を切り拓けないという現実です。
周囲の人々、働く仲間の抱える悩みや生活を見つめ、それに向き合うことが必要でした。

私達は、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できる職場づくりや、学びや挑戦を支える環境を整えました。
それは、共に働く人々が自分らしく生き、未来への希望を持ちながら進むための支えになると信じているからです。

もちろん、まだ道の途中です。社会は理想から遠く、今の自分たちにも課題は山積みです。
それでも、目の前の患者さんを「自分たちの未来」として見たあの日の感覚を忘れることはありません。

未来を変えたい、目の前で助けを必要としている人たちの手を取り、その未来を照らしたい。
その想いが、私たちの行動の原動力です。

私たちが目指すのは、「誰もが手を差し伸べ合える未来」。
それは、すべての人が安心して暮らせる社会そのものです。
そして今の私達の歩みが、未来を生きる私たち自身に繋がると信じています。

私達は止まる事なく、毎日理想への一歩を踏み出し続けます。