TAF勉強会開催予定

第64回 
「高齢者の転倒予防」〜最新の知見とエビデンス〜

1月19日(日) 神戸で第64回TAFが開催されました。

今回のTAFは
京都大学大学院 助教 理学療法士の山田 実 先生をお招きし、
「高齢者の転倒予防」〜最新の知見とエビデンス〜について
ご講演していただきました。

転倒に伴う医療費・介護給付費、ビタミンDが転倒を抑制する効果があるなど、新たな観点からエビデンスを基に高齢者の転倒予防についてお話して頂きました。

転倒する要因は家屋環境やサルコぺニア、栄養、筋力、バランス能力など数多くあるが、Dual task 能力が低下していることも重要な要因の一つであり、実際にDual task exercise を参加者全員で行ったところ、以外に難しい・・・。

また、最近は転倒予防教室なども多くありますが、山田先生はその参加率をあげることが今後の転倒予防の大きな課題と考えられておられ、先生が考案された参加率を挙げる方...法なども紹介して頂きました。

私たちセラピストが転倒予防についてできることは、機能訓練はもちろんですが、それだけでは足りず、まだまだたくさんのことがあると改めて感じた講演会でした。

今回、雪が降る中、参加して下さった先生方、そしてご講演して下さった山田 実 先生、
本当にありがとうございました。

 

第56回 
「実践に応用できる嚥下リハビリテーションの進め方」

平成25年8月31日(土) 14:00~16:30

第56回TAF
「実践に応用できる嚥下リハビリテーションの進め方」と題し
福岡達之 先生(兵庫医科大学病院 言語聴覚士)にご講義頂きました。

嚥下障害のサインは全身にみられる!
例えば、ひどく痩せている、首があまり動かない…など
セラピストとして担当している利用者さん…もっと注意深く観察しておかなければ見逃してしまうのではないかと思えるサインの数々。

今回は、誰でも実施できる「嚥下障害のスクリーニングテスト」を数種類説明頂きました。それらのテストを組み合わせて評価し患者さんに最適なリハビリを提供することが大切だと学びました。

また、嚥下筋の筋力強化についてもありました。
加齢やサルコペニア、脳疾患などにより嚥下に必要なTypeⅡbの筋力低下が起こる。顔面筋、舌筋、咽頭筋群などの筋力トレーニングの必要性、効果についても説明頂きました。
サルコペニアによる筋力低下は、嚥下に関係する筋にまで及んでいるのですね。

今回の講義は、「臨床5年目を迎える前に!!」
知っておきたい、学んでおきたい講義内容を講義していただきました。
PTやOTにとっても、大変参考になる講義内容だったと思います。

ご講義頂いた 福岡先生、ご参加いただいた先生方、
ありがとうございました。

第55回 
「難治性疼痛障害症例に対するリハビリテーション

平成25年7月20日 2講義目!!

午後からは、第55回
「難治性疼痛障害症例に対するリハビリテーション」

甲南女子大学看護リハビリテーション学部
理学療法学科 准教授
西上 智彦 先生

今までのやり方では痛みが減少しなかった症例に対してのリハビリテーション。
↓↓↓↓↓
ペインリハビリテーション

痛みは目に見えないし、他人の痛みというものは想像できないし… 「痛み」って難しいです。
でも、臨床ではよくリハビリの阻害因子として挙げられるものです。

今回の講義では、多面的な評価を行う事で 疼痛に対して アプローチが可能となることを学ぶことができました。

慢性疼痛の方は、Body imageの低下や2点識別覚の低下や関節位置覚の低下が認めらる。
これらにアプローチすることで、慢性腰痛などの痛みを軽減・消失することが可能となる。何カ月・何年も解放させることのなかった痛みから解放されるっていうのは、患者さん・利用者さんにとってこの上なく素敵なことだと思います。

長年痛みに悩まされている方に対して、今後セラピストとして何ができるのか、 考えさせられる講義内容でした。

講義いただいた、西上先生、参加いただいた先生方、ありがとうございました。

※TAFの開催予定・報告は facebook にも掲載しています。ご覧ください。

第54回TAF 
「医療従事者が知っておきたい薬剤の役割とその理解」

平成25年7月20日(土) 

名古屋第二赤十字病院 薬剤部
田宮真一 先生にご講義いただきました。

訪問リハビリの利用者さんの中には、
1日に何種類もの薬を飲んでる!とか、薬を飲むだけでお腹一杯になるくらいや!
とか…そんなことを耳にすることがあります。
これは、訪問リハビリ利用者さんに限ったことではないと思います。

さて、そんな沢山の薬たち…効き目は?注意点は?持続時間は?…
薬は凄く身近なものなのに、曖昧になってる事があります。

今回の講義では、よく目や耳にする薬を例に挙げて説明していただけたので、 理解しやすく興味深く学ぶことができました。

COX-Ⅱ、ホルモン、受容体、神経伝達物質… 基礎からしっかり勉強し直さないといけないなと、再認識しました。

講義いただいた田宮先生、参加いただいた先生方、ありがとうございました。

第53回TAF 「臨床で使える腰痛治療法とは」

平成25年7月14日(日)10:00~16:00

今回のTAFは名古屋学院大学リハビリテーション学部・理学療法学科、
青木一治先生による「臨床で使える腰痛治療法とは」でした。

臨床では、担当する患者さんが腰痛を訴える事が多く、自分自身も腰痛があり、大変興味深い講義でした。
内容は『解剖学』・『運動学』、『症例の画像を交えての評価』、 そして『実技』と盛りだくさんの内容でした。
特に印象的だったのは、実際に被験者を先生が評価、治療し 動作・姿勢が実施前後で変わったところです。

手技は難しいテクニックは必要とせず、簡単に、しかも結果の出せるものばかりでした。

腰痛の原因は多岐に渡り、ヘルニア→髄節筋の筋力低下、感覚障害と考えるだけでなく、 全身に影響が及ぶので、くまなく評価する事が大切だと改めて感じました。

最後に、青木先生、参加して頂いた方々、暑い中、本当にお疲れ様でした。
ありがとうございました。

TAFシンポジウム

平成25年6月23日(日)9:30〜16:30
会場:兵庫医療大学

4部制で第1部は「体幹」関西医療大学 鈴木 俊明 先生

腹筋群や背筋群は各筋で働きが異なるということをデータに基づき分かりやすく講演して頂きました。今までは脊柱起立筋でまとめて考えていた部分もあり、今回の講演を聞き、各筋の評価をしていきたいと思います。


第2部は「股関節」畿央大学 瓜谷 大輔 先生

股関節の解剖や運動学を、写真や画像を用いて説明して頂けた為、大変分かり易かったです。股関節周囲筋のストレッチや筋力強化訓練など、明日の臨床で活かせる内容ばかりでした。

第3部は「膝関節」関西医療大学 谷埜 予士次 先生

膝OAに対して、膝関節の運動学(力学・解剖学・生理学)を基礎として、どうアプローチをするかの講演をして頂きました。

第4部は「歩行」ハーベスト医療福祉専門学校 上島 正光 先生

異常歩行をすぐに改善できる治療を教えて頂きました。上島先生の話は、セラピスト以外の人が聞いてもわかるような内容で、しかも臨床にすぐに使える内容でした。

今回のシンポジウムを受けてみて、臨床に使える内容ばかりでした。
また解剖学・運動学がいかに重要かを再認識できました。もう一度、基礎から勉強していきたいと思います。
講演して頂いた先生方、シンポジウムに参加して頂いた先生方、本当にありがとございました。